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星座は地球を飛び出した

昨日の深夜。

もう寝ようと部屋の電気を消した後、窓の外を見上げると星がきれいで嬉しかった。

一つ一つが惑星で、地球からの距離も違うくて、気の遠くなるような広大な世界がそこにあるというのはなんとなく分かる。

でもそんな事はどうでもよくて、ただ真っ暗闇に小さい点の光が広がる2Dの夜空を、ぼーっと見ているのが良い。

そんな事を考えながら眠ったら、ある夢を見た。





僕は、体育館のステージの上で、何故かバラバラになっているドラムセットを一人で組み立てている。

組み立て終えてそこに座り、前を見ると、友人たちが同じように客席を見ている。

よく分からないが、僕はとてもこの瞬間を楽しみにしていて、演奏を始めた。

僕は真面目に演奏をしているのに、友人たちは、何か関係ない事で楽しそうにふざけてはしゃいでいる。

それが許せなくて、僕はスティックを床に叩きつけてステージを去った。





そこで目が覚めた。
短い夢だった。

例えば、僕は1つの大切な鉢で、一輪の花を大切に育てている。
でも友人たちは、いくつもの鉢を持っていて、色とりどりの花を育てている。
皆にとって、僕が大好きで大切に育てているのと同じ種類のあの花は、数あるうちのただの1つでしかなかった。

僕がどれだけ大切に思っていても、あの人もそう思っているとは限らない。

そんな簡単なことが分からなくて、いや、分かっていたのかもしれないけど、なんか悔しくて、怒りになって、床にスティックをぶつけることでしか感情を表せなかった。





宇宙の広さを知らなかった頃、あの星たちはきっと線で繋がれていると信じていた。

それからしばらくの時が経ち、この惑星を飛び出して、広い宇宙を旅して歩いた。
星座の秘密が見えた頃、あの星たちはみんなバラバラだということを知った。

幾年が過ぎ、この惑星に帰って再び夜空を見上げると、やはり線で繋がれた星たちが、1つの星座となって輝いている。それはほんとうにきれいに見えた。

バラバラな星たちを、この手で一緒にできればいいのに。
そんな無茶なこと想像しながら。

ただただこの地球から、2Dに広がる夜空を、これが全てなんだよと信じながら、このままいつまでも眺めていたい。