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名曲

音楽に古いも新しいもないと思う。

でも世の中に発表された日付は確かに存在する。

ほとんどの人が音楽を知るのは受動的だと思う。
特にテレビ以外に知るきっかけを持たない人は多いだろう。

新しい音楽は何もしなくても耳に入ってくる機会は多い。

でも古い音楽はその機会が減ることになる。

例えば、僕はスピッツが好きだ。
親が車でベスト盤を流していたり、テレビでロビンソンが流れていたのを聴いた友達と話が合ったことがきっかけ。

もうひとつ、FISHMANSというバンドも好きだ。
高校の時、ラジオでたまたま聴いたことや、好きなミュージシャンが影響を受けたと言っていたことで大学生になってからちゃんと聴き始めた。

同い年、同じ年にメジャーデビューしたこの2つのバンドを好きになったのに、僕は5年以上の時差がある。

おそらくスピッツは知っているがFISHMANSは知らないという人は大勢いるだろう。

スピッツは長期の活動休止もなく今日まで活動してきているのに対し、FISHMANSはヴォーカルが亡くなって本格的な活動はしていないということもあるが、やはり最大の違いはヒット曲があるかないか。

一曲ヒット曲があれば、音楽番組で流されたりトリビュート盤に入れられたり、伝えられる頻度が増す。

よく、「最近の曲はよくない」と言う人がいる。
まあ昔の曲が良いというか、昔の良い曲が今に残っているんだろうけど。

それにしても、これは悲しい。
ヒット曲からインディーズ、様々なジャンルに渡って網羅した上での意見なら納得出来るけど。
おそらくテレビでよく流れる一部だけを見た言葉だと思う。
受動的な人の意見だ。

昔もいい曲は多かったと思う。

でも受動的な人が知る昔の曲とは、おそらくラジオが今より全盛で、今よりメジャーとマイナーの距離が近かった。その時代を生きた人々が、その時代に在った大量の音楽の中から選択した曲たちのことだろう。

今の時代に受動的なままでは、手に入れることのできる音楽は、より限定的になる。
同じような音楽特番が同じような出演者で放送されていて、他にミュージシャンはいないかのようなテレビの世界では。

ひとつの時代をつくったスーパーカーナンバーガールを僕が知ったのは最近のことである。でも、くるりはずっと前から知っていた。
解散したり、ヒット曲がないバンドは、どれだけ素晴らしくても、未来の人々が辿り着く難易度は上がってしまう。例え能動的であったとしても。
全国流通盤が出てないバンドなんてどう足掻いても辿り着けないだろう。
そんなもう辿り着けない音楽がどれだけあることか。

でも今の音楽なら、マイナーでも新曲が発売されればラジオで流れたり雑誌に載ったりして知る難易度は低い。受動的じゃない限り。

チャットモンチーのラジオで青春時代に聴いていた曲を毎週1曲紹介するコーナーがあって、自分が全く知らないような邦楽のバンドの曲が流れてたりしたけど、それは特別音楽に詳しかった訳じゃなく、その当時生きていれば、それなりに耳に入ってくるバンドなんだろうと思う。(違ってたらごめんなさい)

昔の人々が選択してきたように、今の音楽を選択できるのは今を生きている人々だけである。
CDが売れず、数字として残らない時代にそれはより重要な事になるような気がする。

andymoriも、THE SALOVERSも、Galileo Galileiも、消えてなくなってしまうのはあまりにも悲しい。